ナッツとワインの組合わせは、X染色体に乗るか? – 感覚の好みと、部族にとって好ましい行動

赤ワインの酔いを増すのは、どれでしょう?

1 クルミ          
2 ピーナッツ   
3 ヒマワリの種        
4 カシューナッツ
5 ヘーゼルナッツ
6 ブラジルナッツ



正解は、1 クルミです。

クルミを食べてから、ワインを含むと、頭にクラっとくる。

身体が、ベースのグルーブを聞いているかのように、揺れる。

ほんの、わずかにですが(^_^)

飲み始めの方が、気づきやすそうです。

◯他のナッツと何が違うのか?

クルミは、イラン原産。
8千年前から栽培と。

ヘーゼルナッツは、トルコで2〜3千年前に栽培化。

他のナッツは、全て新大陸原産。
(ピーカンは、クルミと似た味だそう)

◯クルミと赤ワインの繋がり

赤ワインは、8千年前、コーカサスでは作られていた。イランの北隣。

1万2千年前、間氷期の終わりとともに、農耕が充実。

ホモ・サピエンスは、クルミをツマミに、赤ワインを飲んでいたのでは?

さらに、温暖な中央アジアでは、間氷期の終わる前から、野生の果実を保存し、酒にしていたか。野生のクルミとともに、果実酒を飲むことも。山羊を家畜化し、放牧しながら。

◯アジア人が、コーカサスの味覚を持つメカニズム

乳糖耐性と、アルコール分解酵素が少ないアジア人。

その自分も、クルミと赤ワインの組み合わせは残している。

ワレワレは、中央アジアの遊牧民の子孫かも?

緑の芝生、キレイですよね。
アルプスの牧草地に似た光景を眺めて、暮らしていたのかも。

アジアの河口の定住漁労民が、間氷期の終わりとともに農耕を拡大。

中央アジアからの遊牧民が、嫁入りした可能性も。

(4千年前に馬が家畜化されてからは、匈奴のように、人を攫った可能性も考えられますが)

◯味覚は嫁入りか?

ヒトの性染色体は、男性はXY、女性はXX。男の子も、XYのX部分は、母親から受け継ぎます。つまり、X染色体に乗っている遺伝子は、全て母系になります。

ヒトの味覚の遺伝子は、複数の染色体で見つかっています。第5, 7, 12など。X染色体上にも見つかる可能性も、あるかもしれません。

実際に、色覚の遺伝子は、X染色体上にあります。

石器時代は、女性が果物を採集していた。
緑を見分ける必要性の高い女性。
X染色体上に色覚の遺伝子を乗せた、とも考えられます。

◯X染色体に乗せるメリット

X染色体上の色覚の遺伝子が、色盲となってしまった場合。

女性は、XXで染色体を2つ持っています。
片方は正常なので、採集は行え、部族は保たれます。

男性は、XYでX染色体は1つしか無いので、直ちに色盲になります。

それでも、狩猟や木の伐採は行えます。

その一方、独身貴族を貫いてもらい、部族の中で色盲を増やさない選択をすることも可能になります。

つまり、ホモ・サピエンスの中で、排除したい遺伝子がある場合、性染色体に乗せると、選択しやすくなります。

◯男性の染色体が無くなる?

男性のY染色体は、短くなっています。
将来は、消滅するのでは?、と言われるほど。

女性はXX、男性はXO型にと。

同族を殺すチンパンジーの攻撃性が、Y染色体に乗っていた場合。

攻撃的な男性には、独身貴族を貫いてもらう。

農耕が始まり、寿命が30才から90才に。
長老の意見を、朝青龍のようなワンパク者に聞いてもらうのは、タイヘン。

Y染色体に乗っていたら、選別しやすいですね。

(なお、遺伝子の設計図本体は他の染色体にあり、起動するスイッチだけY染色体にある可能性も考えられます)

◯再び、クルミと赤ワインを好むメカニズムへ

クルミと赤ワインが、8千年前にはコーカサス近傍で作られていた。

その組み合わせを好むのは、なぜか?

遊牧時代のアル中回避かも?

女性は、子育て採集。
洞窟や住居に居ることが多い。

保存食として、果実酒があると、ついつい飲んでしまいがち。

クルミやチーズと合わせると美味、
と進化することで、酔っ払いにならないようにしたのでは?

◯感覚が好む行動と、部族にとって良い行動

感覚が好む行動を取ると、結果的に部族にとっても良い結果となる。

ヒトって、上手くできていますね。

ただしこれは、石器時代から遊牧時代にかけての話。

農耕 → 工業 → 情報 → エンタメ社会

カラオケが楽しいからといって、ディスプレイと歌詞だけ謳って、ディスカッション出来ないのは、日本だけの問題かもしれませんね(^_^)

◯P.S. 味覚は全人類共通か?

チャイコフスキーの「クルミ割り人形」も、この感覚を音楽としたものか。クルミが理性を緩めてくれる、人の作ったワインがクルミのような脳をほぐしてくれる、と。あるいは、「羊たちの沈黙」か。

ダジャレはさておき、アフリカのブッシュマンや、アメリカインディアンも、この味覚を共有するか?

アメリカ大陸に渡ったのは、1万2千年前と。
果実酒の発明のタイミングが、遡る可能性があります。

ご存知の方がいたら、連絡を/

 161 total views

コメントを残す