緑のオリーブが並ぶ秘密 – ロジックツリーの功罪とトライアルへ
オリーブとブドウ。
食べ比べてみると分かるのですが、どちらも黒の方が、圧倒的に美味しい。
でも、商店では、緑も棚の半分を占めています。
◯モデルX – 田舎のおばあちゃんの味
オリーブって、黒は熟成させる必要があり、緑の方が手軽なんですよね。
昔は、地方の田舎は余裕がなかった。
早く収穫できる、緑のオリーブが主に。
そのおばあちゃんの味が、ローマの都市民のソウルフードにもなっている。
◯フランス人も、本当は黒ブドウが好き
店先で摘んで味見していると、黒ブドウの味は毎日異なることに気づく。
回転が、早いんでしょう。
対して緑ブドウの方は、いつも同じ味。
ブドウも日持ちするので、棚に置いてあるのでしょう。
◯なぜ緑に、棚の半分を割いているのか?
(a) 黒の方が美味しいと、発見させる狙い
(b) 生ハムやチーズには、旨みの少ない緑も合う
(c) 美味しい緑の開発を待っている
◯KALDIが真似する必要はあるのか
日本のKALDIも、緑オリーブの方が多いです。
これ、イタリアをそのまま真似したのでは?
でも、日本人は、生ハムやチーズもそんなに食べていませんよね。合わせる必要は無い。
発見を残しておくと言っても、黒の方が美味しい、という「オリーブの中での発見」よりも、和食との組み合わせを発見する方が、「世界の中での日本の存在価値」、を発揮できますよね/
黒のオリーブを細かく切って、刺身・豚汁・唐揚げ・焼きソバなどなど。薬味としての他にも、天ぷらなどにも出来るかも。
◯ロジックツリーの枝葉をマネすることの間違い
これ、ロジックツリーの枝葉を描いて、その表面だけを真似すると、こういうことが起きそうです。
欧米は生産性が高い。
GDPが伸びている。
日本と何が違うのか?
社会の表面的な現象を並べて、異なる点をマネしていく。
A 組み合わせの違いが分かる
B 好奇心がある
C ディスカッションが出来る
↓
A1 赤ワインを飲んでいる(ブルーチーズと組み合わせると美味しくなる)
B1 緑オリーブを置く
C1 (未だ何もしていない)
◯良いものを早く知ることの大切さ
イタリアをマネて、美味しくない緑オリーブを置くことより、早く黒オリーブを主力にして、和食との組み合わせを発見する方が、国民の好奇心は育ち、組み合わせの違いも分かるようになりますよね。
世界の中でも、日本から新たなオリーブの活用方法が見つかる可能性も開ける。
◯その先へ、エネルギーを振り向ける方が重要
日本のGDPが伸びていないのは、ディスカッション力が無いから。
2000年のインターネット革命後、欧米は高い価値をデザインし続け、東欧やアジアは高いコストパフォーマンスで製造を担う。
上司や同僚に、こうすべき、と諫言できないことが原因。
ロジックツリーの枝葉をマネするよりも、その先をトライする方が、健全ですね/
◯トライアルは出来る
例えば、47都道府県の国立大附属小。
次のジョブスを生むためのトライアル教育。
1年後の理解力、3年後の進学、10年後の年収や幸福度をフォロー。
良いアプローチを統合し、一般の小学校にも展開。
10年あれば、こういった施策を実行できますよね?
緑オリーブを置いてマネしても、20年間GDPは停滞したまま。
テストの結果は、もう出ていますよね?
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