ダ・ヴィンチは、石器時代の沢登りファンだった


背景も左右で異なる

左右で顔が異なると言われるモナ・リザ。

実は、背景も、左右で異なる。髪の少ない左は、山道の直後に湖へ。微笑みの右は、森を越えて白い空へ。

面白いことに、地平線の高さが異なる。左は地平線が手前にあり、鳥の視点から観ているよう。右は、橋もかかる川が描かれ、地に足をつけて歩いている。

ダ・ヴィンチは、橋を渡らずに川を遡りたい、沢登りファンだったのでは?

モナリザに隠れたダ・ヴィンチの自画像
よく見ると、微笑みの目元も上がっている。

笑みを控えた左側は、髪が少なく、60才前後で描いたダ・ヴィンチの自画像かもしれない。
そうすると、画面左端の黒い陰も、カラスの羽根とインクの染みのイメージが湧く。隣にダ・ヴィンチが居そうな空気感がある。

現れるワイングラス
黒い陰と女性の黒服との間には、タバコの煙のような空間が広がる。ダ・ヴィンチはタバコを燃やしていたのかもしれない。女性の右側のワイングラスのような空間と対照的。

ワイングラスを支えるような、開いた右手の持つ左手は、ヒジが消え、黒いインク溜まりから現れたかのよう。この女性を自らの右手が書いたことを、エッシャーのように描いたのかもしれない。

現代アートを先取りしつつ、沢登りの喜びを持つ。ダ・ヴィンチは、現代でも最先端の人だった。

石器時代の好ましさ
じっくり見て分かることもたくさんあるが、
この絵は、一目見て好ましい。

これは、どこから来るのだろう?

夕焼けに照らされる親しい人。
石器時代、狩りを終えて洞窟に帰ってくる。
迎えてくれる肉親。

ダ・ヴィンチは、農耕社会が始まる前の、人類の根源的な喜びを描いていた!

「13歳からのアート思考」、意外とおすすめです。

リンク – ダ・ヴィンチの自画像

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