Taschen Basic Art ⑦ – 神秘の子羊

人を、動物の上に置いたキリスト教。

獣を描くのは、珍しい。

ヤン・ファン・エイクの、レントの祭壇画では、羊が祭壇の上に描かれている。

血を、ワイングラスに注ぎながら。

 

◯大地を、羊として描き、聖なるものと描いた

野生のブナの森を、オーク(死者の国の神)と名づけ、伐り倒して草地に変えた。

その草地からは、羊を介して、ミルクが得られる。

ヒトが、住めるようになる。

 

<森の恵み>

森を伐る → 草地からミルク

森の果実 → 赤いワイン🍷

 

<羊の恵み>

羊を刈る → 暖かい毛皮

羊の肉  → 保存肉🍖

 

羊 = 大地として、描いている。

ヒトを、動物の上に置くキリスト教としては、稀な視点。

そのことが、分かる絵 (^_^)

 

ヤン・ファン・エイク 神秘の子羊 1432

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