フランスの大人の教育TV ④ – フランスのバンドは、顔を隠さない
シャモニーモンブラン。TVを付けると、フランスのバンドが。気付いたのは以下の2点。
(1) ミドルテンポの曲に挑戦
ピストルズみたいなギターパンクって、シンプルでノリが良いですよね。
オーケストラから、ベース・ギター・ドラムの3つに縮約。
泣きのギターに合わせて、19才の叫びを、割れたボーカルで独り歌う。
でもそこで、50年間進歩していないのも確か。
ラップは、韻を踏むカタチで、土着の民謡の確かめ合う音楽を、一歩取り戻した。怒りがつのらないように、還元させないように、ノリは否定したままで。
録画できた曲は、特に良いわけではないですが、ディストーションを効かせながら、挑戦を試みている。
スルメのようなデビッド・ボウイを目指してか。
(2) フランスのバンドは、コスプレをしない
ミドルテンポの曲に、間にキャッチーなパンクを挟んで、1曲毎に挑戦している。それに対して、、、
“Man with a Mission”
“セカイノオワリ”
狼のマスクを被って、何がスゴイんだろう?
どこがミッションなのか。
バンド名は大仰で、ピエロのマスクに軍服。
キャッチーなポップに、軽いボーカル。
どこがセカイなんだろう?
社会への批評性を、コスプレに任せて、純粋に音楽性に集中する狙いだったかもしれないが、何も挑戦していない。スグにサビのコーラスに逃げている。
むしろ、匿名で顔を隠して活動する文化を、再生産してしまっていないか?
「あのマスク、好みじゃないんだよね〜」
「そうそう、ワタシもそう思っていた!」
といった話題提供にとどまってしまう(^_^)
それで、次のジョブスを産む、論理的なディスカッションを、上司や同僚に諫言できるのだろうか?
日本のGDPは、この先20年、再上昇するのだろうか。
(3) ライブハウスには、良いバンドも居る
先日フラッと入った、千葉のANGA。
“幽霊会社みちづれ”
の「人間様で活け作り」
デビッド・ボウイを彷彿させる、スルメのような曲にも挑戦していた。
一見、懐かしのアニソンのようにも聞こえるが、、、
栃木弁のような単調なメロディーと、盛り下がるリフを、宮本浩次の再来のようなボーカルが、成り立たせる。
これに、三角巾に白衣と、幽霊のコスプレは、モッタイナイ!
音楽性だけで、食っていける。
むしろ、キワモノと誤解されて、届かなくなってしまう懸念すらある。
誰のアドバイスかは知らないが、コスプレヒットバンドをフォローしなくて、大丈夫でしょう/
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