ガラスの靴に秘められた、遊牧から農耕への真実

シンデレラ、ってありますよね。
あれ、「灰かぶり」って呼ばれていたそうです。

カマドを守る娘。
後に、宮廷の王子と結婚する。

ガラスの靴は、料理を象徴していると思うんです。

カマドは、遊牧民の焚き火。
王子は、農耕民。

チーズに生ハム。
遊牧民の発酵行動食は、そのままで旨味がある。

焚き火の丸焼き肉。
火の通った焦げの苦味を、美味と感じるよう進化。

1万年前、間氷期の終わり。
河口の定住漁労民か、農耕が始まり、鉄器を発見。

フライパンを使い、ローストの苦味が失われた。
調理を探して行き着いたのが、ペペロンチーノ。

オリーブの油とニンニクの旨味で、肉を再現。
焦げの代わりに、新大陸の唐辛子。

携帯はできないが、農家の安価な料理として、1つの完成を見た。

◯もう1つのレイヤー
もう一つの解釈として、遊牧の娘と、農家の男子のカップリング、も可能かもしれません。反対に、遊牧男子の農家への婿入りか。匈奴のように、農耕民を攫うこともあったとは思いますが。

ワレワレの味覚が発酵のアミノ酸を好むことから、かなりの割合で移行したはず。冬を低地で過ごす遊牧民が、そのまま農耕を取り入れた可能性も。

いずれにしろ、自分には、ガラスの靴は、料理の魔法のコンビネーションを探す過程を象徴している気がします。

その方が、面白い。
カップリングの話は、後付けで(^_^;

ブナの木か、カラマツの木で、丸焼きにすると、シンデレラに戻れるかも?

P.S. 灰かぶりの話は、中沢新一「対称性人類学1 – 人類最古の哲学」にもツカミの記載はあります。シリーズ前半と、「精霊の王」も面白かった記憶が。チベットへの関心から、オウムに共感してしまった時期があり、新聞等からはスルーされがちですが、良著です。興味のある方はどうぞ。

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