モナリザ前夜の絶望 – これからの期待
なかなか珍しい絵。黒一色の画面。舞台は森。
モナリザのような、直感的な好ましさがあると、うれしいところ。
赤を中央のみに絞ると、焚き火を囲む集団となり、一気に好ましくなる。
左端の男性の赤い布が、小面積だと、それを実現できる。
直感よりも主張と批評を優先したボッティチェリ
男性も、女性と同じ存在を占めるとして、描いたカタチ。
画家は、石器時代の直感に響く描き方を敢えて捨てて、こう描いたか?
ならば、地面は黒一色。
小さな花が2本ある程度でよいのでは。
男性の赤も、小面積にしつつ、帯として存在感は残すこともできる。
ボッティチェリは、直感よりも、主張と批評を優先した。。。
この絵には野生が無い
中央奥の樹間。
野生の鹿のカゲなど見えると、面白いと思う。
(全体が、提灯アンコウの牙に見えなくもないが)
鹿の革は、右手を上げた男女の足に着せられている。
青と緑も欠如。
この絵には、自然が無い。
400年前の現代人
ダ・ヴィンチが、全てを分かった上で、1人沢登りを好む、石器時代人だとして、ボッティチェッリは、絶望した当時の現代人とでも呼ぶべきか。
奥の繁茂のデザイン性は、クリムトやアールデコを400年前に先取り。絵画史に残る名作であることには間違いない。
モナリザ前夜
調べると、モナリザも、ボッティチェッリの30年後に登場。
・石器時代の直感に届く色の配置
・図と地の反転
ダ・ヴィンチの生み出したものは大きいが、
ボッティチェッリが、モナリザを生んでいた!
ボッティチェッリのオレンジを越えて
ところで、オレンジ。
現代の映画でも、オレンジ色が大きく使われることがある。一皮剥くと、複数の実が入っている。ダ・ヴィンチ前夜の、ボッティチェッリとも通じる。
現代のアートは、その次。ダ・ヴィンチのように、1人の人物を好ましく描くこと。
それを期待/
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