イギリス人は、日本人の2倍、客観的思考が上手い – どうしたら見習えるか?

6/10の日経新聞 経済教室。日本人とイギリス人にこんな問題を出した。

コロナウイルスのPCR検査を行う。
感染していないのに陽性と判定される、偽陽性となる確率が0.1%ある。
一方、感染者自体は0.1%、1000人に1人居るとする。

Q: ここで、ある人が陽性と判定されたとする。その人が、本当に感染している確率は、何%か?

(1) 単純に考えると、陽性と判定されたということで、100%と考える。
(2) ところが、感染者は1000人に1人なので、999人は非感染者。偽陽性が0.1%発生するので、1000人検査すると1人は偽陽性となる。本当に感染している確率は0%とも考えられる。

イギリス人は、この段階まで考えることが出来る。

(3) 正解は、(1)と(2)の中間、5割付近になる。

日本人は、大多数が(1)の段階にとどまっているが、イギリス人は、大多数が(2)の段階まで考えることができる。

年令が高い人ほど、教育水準が高い人ほど、論理的思考が苦手
さらに日本人は、年齢が高い人ほど、教育水準が高い人ほど、(1)の段階にとどまることが多かった。コロナは、高齢者の方が切実な問題として感じるが、それはイギリスも同じこと。日本人は、提示された記述を冷静に捉えるステップに踏み出せていない。

この論理的ディスカッション力の不足、実は、戦争を語らないことに、通じるものがあるのでは?
「あってはならないこと」として、机の下に隠し、ディスカッションすること自体を避けてきた日本。

それがまた、3年前の6月9日、新幹線の車内で殺人事件や暴行事件が強行されるのを、ひとりひとりの個人が止めることが出来ないように、育ててしまったのでは?

私の年代も、教育水準はそこそこあり、年齢もそこそこの年代に入ってきた。
おかしな指示を下の世代に渡さないように、要注意ですね~

(参考 – 日経新聞 6月10日)

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