1兆円企業のゲンバ
ノーベル賞が確定する前、DOWAという金属メーカーで3年間、開発工程を立て直した。
開発設備を、製造現場から夜間に間借りする関係で、ゲンバの働き方に親しんだ。
◯時間短縮
メーカーは、固定費となる人は、簡単には増やさない。極力、作業時間を短縮して、まかなおうとする。
①断捨離
かつて、新しいモノは、古い設備より高性能だった。
↓
不要になった古いモノを捨てる断捨離が、メーカーで発達。
モノが無い → 異常検知が早くなる → 設備停止時間が短縮
モノが無い → 脳の短期メモリを汚染しない → ラクに働ける → ミスが減る
②動線
プラスドライバーは、右手の側に置く、など。
③表示
文字を使わずに表示できると、スマート。
この辺り、文系は、製造現場の作法を学ぶ余地が、あるでしょう/
◯ヒト
製造現場は、高卒組。
大学全入と言うが、日本人の4割は、高卒・専門学校。
製造のオペレーションは、問題なく出来る。
半導体の1兆円企業、東京エレクトロンの開発部長も、高卒の方だった。学歴抜きで、仕事のできる方も居る。
量子力学等は、さすがに院卒のワタシが教える立場だったが、良い上司だった。
家庭の事情で勤め始める人も、いるでしょう。日本人の1%が、中卒で働いている。
他人も、自分も同じように賢い、と思うのも、良い考え方/
◯3交代システム
人手ではなく、設備がモノを生産する場合。
24時間稼働し、稼働率を上げる方が、1個あたりの原価が安くなる。
24時間を3分割する3交代と、2分割する2交代がある。
2交代は、残業時間が長くなる。その分、作業強度が低い職種に関して適用される方向。
東京エレクトロンでは2交代。
DOWAでは3交代だった。
A 日勤 8〜16時
B 夕勤 16〜24時
C 夜勤 24〜8時
夕勤は、日中が自由時間だが、この後仕事かと思うと、心底 気を緩められない。
夕勤と夜勤は、デートや飲み会に行けない面も。
酒代を使わないのは良いが、人との出会いが減る。
地元が多いが、製造派遣だと、県外者なのに出会いが無く、タイヘンかも。
色んな立場の人が居る/
◯コスト
・サービス業
コスト=人件費
↓
教えない文化
・工業
コスト=設備稼働率
↓
鍛える文化
◯アホ・ボケ・ポカッ
・派遣切り → 業務マニュアルへ
マニュアル縛り → 発見力が低いまま
マニュアルと表示だけのスターバックスより…
製造ゲンバの方が、人に優しいですね。
アホ・バカ・死ねの勢いですが、エンプロイアビリティは伸びる。
ご用心、ご用心/
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