バンドデシネと映画における、神の視点
・日本の映画人は、欧米の映画を真似しないで良い/
黒澤明も、その罠にはまっている。
有名な「用心棒」も、トランプはヅラだった、のような一コマ漫画。
キタノブルーも、一発芸。
◯バンドデシネ = フランスのマンガ の限界
バンドデシネは、やはり欧米の映画のフォーマットに従っている。
絵本の流れか、色付けは凝っている。
装丁も立派で、脚本は大人向け。
しかし、読者にエネルギーを与えるか、という点では、日本のマスターピースの方が、圧倒的。
◯どこが違うか
欧米は、客観的な視点から外れることをしない。
読者に、自我の揺らぎを与えない。
日本のマンガは、視点が行ったり来たりする。
主人公の内外だけでなく、対峙する敵役の視点をとったりまで。
色んなキャラクターに、感情移入できる。
その中で、キャラの活躍に、エネルギーを感じることが出来る。
◯どうして、欧米は神の視点にこだわるか。
水田社会の水利管理のため、日本は集落が個人を管理する。
小麦社会の欧米は、水利管理が不要。
個人が集落に優先する。
(欧の字も、田が欠ける、とも読めますね。
アメリカは、亜や名ではなく米 (^_^;
石器時代は、3世代同居。
砦も、複数世帯で守る。
現代の欧米人は、核家族の不安感を、神で補っているのでは?
それが、バンドデシネでの客観的な視点となる。
◯日本は、水田集落が管理する分、自我を集落に預けて、他者の視点を取ることが出来る、とも。
もっとも、特急サンダーバード事件のように、若い女性を助けることを預けてしまうのは、問題でしょうが (^_^;
チェーン店の派遣社員さんも。
雇用の安心感がなくなった割に、地域の安心感が増したわけでもない。
モンスターカスタマー用のマニュアルを読み上げるだけに。
そして、自らのエンプロイアビリティを殺してしまう。 (^_^;
◯東西マンガの視点
・ブルーピリオド
LGBTの友人と向き合うシーン。
友人の視点で見つつ、鏡の視点として、主人公の視点でもある。
・バンドデシネ
それまで乗っていた車椅子👨🦽から立つという、重要なシーンのはずだが、客観的な視点。
その不気味さを描いている、とは言えるが、感情移入が無く、最終的にエネルギーにつながることはまだ少ない。
◯フランス人も、石器時代には、主客の同時性・複層性を描いていた
ラスコーの壁画。
巨大なイノシシ🐗と牛🐂とのお見合い。
その間には、美しい馬🐎が。
イノシシの理想の自画像でありつつ、下の女性的な子鹿の求める、理想の異性像とも読める。
石器時代のフランス人は、バンドデシネの限界を超えていた/
◯オススメのマンガ
ツールドマンガBC2000。
フランスのマンガ好きに勧めるために、
オールタイムベスト14峰を選定。
結果的に、2000年以前と。
GooglとAmazonが普及
↓
大人が雑誌を買わなくなる
↓
編集者が、クリエイターに、子供向けを描かせる
残念な流れですが、それ以前の名作は名作/
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