1億総中流から、6000万総社長化へ
各国の最低賃金。韓国が、2000年の3ドル弱から、3倍上昇。日本を追い抜く。(日経 7/15 3面)
経済成長もあるが、家族飲食店から、サムスン生態系への誘導か。
最低賃金を上げると、雇い止めが発生するとの一説がある。
実際、15~29歳の失業率は10%で、日本より高い。職を探していない者を含めた拡張失業率は、15~29歳で27%と、若者の4人に1人に上る。ただし、家族内自営業の無給の従業員も多く、それも含んでいる。自営業率が25%と、日本の10%よりも高い。
1人あたりGDPは、日本の8掛け。従業員の年収の中央値も、日本の267万円に対し、250万円。過去のイメージよりは、生活水準は近くなっている。もちろん、不動産・教育費用は高く、上場企業との格差も日本より大きそうだ。家族内自営業から、外貨を稼げる企業生態系へ、誘導しているところでは。国民の胃袋は、地元の飲食店から、餃子の王将に任せると。
韓国の自営業率の高さには、プラス面もある。方法論としての軍隊仕込みのオペレーションリサーチと、マインドセットとしての自営業精神。1億総中流ならぬ、6000万総社長。
LGの有機ELや、Kポップの躍進は、一人一人が世界で売れるものを考えるところから来ているのでは。
韓国で1年半サムスンと共同研究したことがありますが、関連会社の優秀な同僚が、実家の商店に戻っていきました。
移動の方向は逆ですが、宮仕えよりも、稼げる路を自分で探す、という姿勢は、日本と対照的と感じましたね〜
参考 – https://www.nikkei.com/article/
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