クングスレーデン1日目: Abisko~Abiskojaure

クングスレーデンの出発点Abisko

 

Abiskoのマウンテンステーションを発つ。日本の山と同様に、4時台に起き、6時台に出発する。スウェーデン人のテントは動かない。どうやらこちらの人は、夜型のようだ。長い暗い冬に対して、夏の日照時間の長さを、夜起きていることで楽しんでいるのかもしれない。
 

クングスレーデンのトレイルに歩み入ると、数分のうちにさっそく分岐が現れる。右手には大きな赤いX印が立っているが、標識がない。どちらに進むべきか迷うが、地図を見ると、右手の方が正しそうだ。なおiPhoneの地図アプリではどこがクングスレーデンの本道か分からず、やはり紙の地図は必携だ。

後に、赤いX印は冬用のトレイルの印だと判明する。おおむね夏のトレイルに近い方向についているが、ヤブの上に立てられていることも多々ある。冬に雪原になったときは、それで構わないからだ。夏のトレイルには、岩の上に赤くペンキで印がつけられている。こちらを信頼するように。
 

主に樹林帯の中を歩き続ける。ところどころに現れる湿地帯には、木道が整備されており、道は歩きやすい。

それにしても、ザックが重い。ハッハッハッ、フッフッフッ、と一歩一歩呼吸を刻みながら足を繰り出す。修行のようだ。荷はそれなりに軽量化を心がけ、2日分の食料と数日分の行動食込みで、15kg余りにしてきたが。自転車には乗っていたが、トレッキング用の体力は山でしか身に着かないようだ。

この後、3日目には身体も慣れてきたようで、ラクになっていった。体感的には足取りが軽くなっていったが、歩くペースはコースタイムの2割増しのままだった。地図のコースタイムは、小屋泊まりの健脚ハイカーを基準にしていると思われる。

コースタイムの2割増しになるが、山小屋は適切な間隔にあり、コースタイムは長くても4~8時間。夏は日が沈まないため、行動を急き立てられることはない。マイペースで歩く。

このあたりは、日本で同じ装備を担いで3日以上の縦走を経験していると、身体が順応し、現地でラクに歩けると思う。クングスレーデンは傾斜は緩いので、日本の山を歩ければ充分歩ける。
 

Abiskojaureの5kmほど手前で、小さな小屋に出る。山小屋ではないようだ。トレイルが消えているが、地図を見ると小屋の左手側をトレイルが通っているはず。左手側に踏み跡を少し登ると、トレイル本道らしきところに戻る。
 

昼過ぎに、Abiskojaureに着く。山小屋の人が、ジュースでも飲むかと勧めてくる。有料かと思い遠慮するが、実は無料だったようだ。

ここまでの道中、やはり蚊が多い。休憩時に立ち止まると、ワッと群がってくる。かゆくないとはいえ、いま一つ落ち着かない。現地の虫よけ薬は一番効果があるかと思い、虫よけ薬を購入する。天然のペパーミント(ハッカ油)と、化学薬品入りのものと2種類あり、効き目が強そうな後者を買う。

実際に使ってみると、ニオイが強烈な割には、効果のほどはいま一つ不明だった。効果が同程度なら、ニオイのやさしいハッカ油の方がおすすめかもしれない。また、虫よけ帽子は視界が暗くなるが、蚊よけの効果は確実。3日目頃にスルー力が身に着くまでは、虫よけ帽子のお世話になった。
 

今日のテント場を探す。Abiskojaureは国立公園内にあり、テント不可と考え、国立公園を出る3kmほど先の川まで歩くことにする。吊り橋の前後にテントに適した平坦地がある。このテント場には、他のハイカーは誰もテントを張っていず、川の流れを一人聞きながら寝る。

○距離15km + α
○コースタイム4~6時間 + α
○売店: 有り

 

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